テレビ朝日系ドラマ新作『JKと六法全書』は4月19日から! 14日放送開始のTBS『アンチヒーロー』に続き、描かれる舞台は法曹界。女子高生が弁護士って本当?

テレビ番組

2024年4月14日(日)長谷川博己さん演じるダークな弁護士を主人公とするドラマ『アンチヒーロー』がいよいよ始まります。と思ったら、同じ週、19日(金)には史上最年少の女子高生弁護士が主人公の新作ドラマ『JKと六法全書』が放送開始となります。ドキュメンタリーでないとはいえ、ラノベや漫画、アニメでもあるまいし、「女子高生が弁護士」って、現実にあり得るの? と疑問に思ったので、調べてみました。それにしても、今期のドラマは法曹界を描いたものが続きましたね!

番組概要

基本情報

JKと六法全書』(JKとろっぽうぜんしょ)は、2024年4月19日からテレビ朝日系金曜ナイトドラマ」枠で放送予定のテレビドラマ。主演は幸澤沙良

史上最年少で司法試験を通過した女子高生が弁護士として活躍し、法廷や学校で奮闘に「法曹×学園」ハイブリッドドラマ

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/JK%E3%81%A8%E5%85%AD%E6%B3%95%E5%85%A8%E6%9B%B8

あらすじ

あらすじ[編集]

青森で祖父と暮らしていた主人公の桜木みやび。彼女は祖父との約束だった司法試験への合格を果たし弁護士となる。その後、東京で祖母が所長を務める法律事務所に勤務することに。新人弁護士として活躍するみやびは、天真爛漫で気が強い性格で先輩弁護士とぶつかることもあったが、堂々と自分らしく活躍していた。学校生活では都内の高校に転入し、法律研究会に参加することで周りと打ち解けつつ、学校でも相談を受けるようになる。

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/JK%E3%81%A8%E5%85%AD%E6%B3%95%E5%85%A8%E6%9B%B8

番組予告を見る限り、「正義」と「悪」が突然入れ替わる世界が描かれる、ダークなタッチのドラマではなさそうです。何といっても「女子高生弁護士」ですし。青森という田舎で育ち、良くも悪くも単純で、「善」は常に善、「悪」は必ず悪という価値観を培った少女が、東京で多様な価値観を持つ人たちに出会う時、そこにどのような化学変化が生まれるのか、そんなことも考えさせられるドラマになるような気がします。

それはともかく、このご時世、愛する(はずの)孫に弁護士の英才教育をたたき込み、「司法試験への合格」を約束させる「爺様」(演:柄本明さん)というのはいかがなものでしょうか。母親は病没、父親は失踪中。「爺様」の配偶者、つまりおばあちゃん(演:黒木瞳さん)は離婚調停中で別居とありました。「弁護士になりたい」というのは自らの希望かもしれませんし、本人は「爺様」を尊敬しているようですが、傍目から見ると、家庭環境はなかなかに複雑です。決して恵まれているとは言えないこの生育環境が、14日の初回放送以降、ドラマの展開に何らかの影響を及ぼすことが予想されます。

初回放送情報

  • 放送日時:4月19日(金)23:15 – 翌 0:15
  • 放送局:テレビ朝日

幸澤沙良さんのプロフィール

幸澤 沙良(こうざわ さら)

  • 本名:同じ
  • 生年月日:2005年9月27日(18歳)
  • 出身地:日本・神奈川県
  • 身長:159 cm
  • 職業:女優
  • ジャンル:テレビドラマ
  • 所属事務所:田辺エージェンシー
  • 公式サイト:プロフィール

2022年8月7日放送のTBSのオーディション番組でグランプリに輝き、女優としてスタートを切ったばかりの新人さんです。同番組のグランプリ受賞者にはドラマ主演が約束されており、同年10月から、TBSテレビで放送された『差出人は、誰ですか?』で主演を務めました。主演作品としては今回の『JKと六法全書』が二作目になります。

弁護士になる方法 ~JKB(女子高生弁護士)は現実にあり得るのか?

ドラマの主人公は16歳、史上最年少で司法試験を通過という設定なのですが、ちょっと現実離れしていて、最近多いラノベやコミック原作のドラマなのかなと思いましたが、番組概要を見ると、脚本を担当しているのは鈴木智さん、粕谷周希さん。鈴木智さんはもともと報道・ドキュメンタリーなど堅めの番組の演出をされていた方です。一方粕谷周希さんは、弁護士になるために避けて通ることができない司法試験対策講座の講師を務めてきた方です。

16歳、高校1年で司法試験通過というのは、確かに突飛な設定ではあるかもしれませんが、あながち不可能であるとも言い切れないのかもしれません

日本弁護士連合会(日弁連)のサイトがあります。これによると、弁護士になるためには、次の三つの段階を踏む必要があるそうです。

法科大学院に入学して、3年間または2年間学ぶ

法科大学院では、法律の理論や実務を勉強し、修了すると司法試験を受験することができます。なお、2023年から法科大学院の最終学年で司法試験を受験することが可能になります。
経済的事情などで法科大学院に通えなくても、予備試験に合格することで司法試験を受験することができます

引用元:https://www.nichibenren.or.jp/legal_info/top/howto.html

たぶんこれ、抜け道です。

「法科大学院」への出願資格として、原則大学を卒業していること、もしくは卒業見込みであることが要求されます。年齢制限については具体的に設けられている訳ではありませんが、大学卒ないしは卒業見込みという要件を満たすためには、仮に「飛び級」の制度を利用したとしても、実質的には一定の年齢制限があると言えるでしょう。ちなみに大学の学部については特に制限がなく、「法学部」でなければならないということはないようです。

そして。

法科大学院に通えない何らかの「事情」がある場合には、予備試験を受験し、司法試験に挑むことができるのです。こちらには年齢制限はありません。16歳の高校1年生だろうが、5歳の未就学児だろうが、予備試験を受けて合格し、続く司法試験に合格しさえすれば、弁護士になるための道は開かれるのです。

司法試験に合格する

司法試験には、短答式の試験と論文式の試験があります。司法試験に合格すると、司法修習を受けることができます。ただし、法科大学院在学中に司法試験に合格した場合でも、法科大学院を修了しないと司法修習に進むことはできません。

引用元:https://www.nichibenren.or.jp/legal_info/top/howto.html

研修(司法修習)を受ける

1年間、法律事務所、裁判所、検察庁、司法研修所等で、法律家になるための必要な研修を受けます。研修終了後の研修所の試験に合格すると、法曹(弁護士、裁判官、検察官)になる資格が与えられます。

引用元:https://www.nichibenren.or.jp/legal_info/top/howto.html

司法試験に合格したら、ただちに法律家として実務を行うことができる訳ではありません。実際に働き始める前に必要なのが「司法修習」です。そしてここにも年齢制限はなく、実際さまざまな年齢層の方が参加されているそうです。まあ、10代の人はそんなにいないだろうとは思いますが。

まとめ

警察官を主人公とするドラマは各局で頻繁に制作されています。医師や看護師など医療関係者を主人公とするドラマも。今期は、ほぼ同時期に、弁護士を主人公とするドラマが二本放送されることになりました。片やダークかつハードな展開が予想される日曜日の『アンチヒーロー』、片や女子高生弁護士という設定に新鮮さを感じる金曜日の『JKと六法全書』。

「JKB=女子高生弁護士」が世の中に果たしてあり得るのか? という疑問から、今回の調べとなりました。「司法試験受験に年齢制限はない」ために、少なくとも「不可能とまでは言えない」というのが、この疑問に対する回答です。ただし、勉強は相当大変のようです。世の中には大勢の弁護士さん、裁判官、検察官などの法律家がいますが、みなさんの勉強の苦労が思いやられます。

『アンチヒーロー』の放送開始が、いよいよ明日となりました。まずはクールな長谷川博己さんに会うことができます。楽しみですね!

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