4月21日(日)21時。『アンチヒーロー』第2話を視聴しました。数々の謎を私たちに投げかけた第1話。第2話で謎に迫るヒントは得られるのか? 番組開始4分。「明墨弁護士」が大きな狸の置物のお腹をなでています。あの狸はどこにあるのか? 気になって調べてみました。
『アンチヒーロー』
番組概要
- 番組タイトル:『アンチヒーロー』
- ジャンル:連続ドラマ
- 出演者:長谷川博己(明墨法律事務所・弁護士・明墨正樹役)
北村 匠海( 弁護士・赤嶺柊斗役)
堀田 真由( 弁護士・紫ノ宮飛鳥役)
大島 優子( パラリーガル・白木凜役)
林 泰文( パラリーガル・青山憲司)
野村 萬斎(東京地方検察庁・検事正・伊達原泰輔役)
木村 佳乃( 検察官・緑川歩佳役)
馬場 徹( 検事・姫野役) - 制作:TBSテレビ
- 放送局:TBS系列
- 放送期間:2024年4月14日 –
第1話あらすじ
「殺人犯へ、あなたを無罪にして差し上げます。」
正しいことが正義かー
引用元:https://www.tbs.co.jp/antihero_tbs/story/ep1.html
間違ったことが悪かー
町工場で起こった社長殺害事件。容疑者として逮捕されたのは工員の緋山啓太(岩田剛典)。検察が提出した証拠は、どれも緋山の犯行を指し示すものばかり。緋山の弁護を依頼された明墨正樹弁護士(長谷川博己)は、どれもが決定的な証拠にはなり得ないと、独自の推測に従って、一つ一つ証拠の不備を突いていく。「正義」とは決して言えない方法によって。
第2話あらすじ
町工場の社長殺害事件。検察が提出した新証拠に揺れる公判。
しかし、明墨(長谷川博己)は過去の殺人事件の裁判記録を調べ上げ、ある仮説を立てる。
一方、弁護士としての正義に揺れる赤峰(北村匠海)は、拘置所の緋山(岩田剛典)に会いに行く。緋山は本当に無実なのか、それとも・・・。
引用元:https://www.tbs.co.jp/antihero_tbs/story/ep2.html
検察側が持ち出した新証拠は、容疑者の所有物であるハンマー。しかも犯行に用いられた証拠として、被害者の血痕が検出されたと言う。しかし明墨弁護士は、その凶器を容疑者が用いたという証拠がないとして、第一審で示された被害者の爪の間の残留物から容疑者のDNAが検出されたという点にも疑いの目を向ける。明墨弁護士らの違法スレスレの活躍により、第1審で被告の無罪が確定した。しかし……。
『アンチヒーロー』登場人物たちの謎
第2回で、意外とあっさり解けた謎もありました。
姫野検事の下の名前は?
登場人物が増えてきて、そろそろ混乱し始めています。
前回、「姫野検事」(馬場徹)だけ下の名前が明らかになっていない、という「謎」がありました。この「謎」は、第2回であっさり解けてしまいました。明墨法律事務所でパラリーガル「青山憲司」(林泰文)が「姫野検事」について調べた経歴を説明しています。下の名前は、「道哉」とありました。「なあんだ」と思いました。ただし、『アンチヒーロー』の公式サイト内の「相関図」では、まだ「姫野検事」のままです。わざわざ名前が伏せられた理由もわかりませんし、この上何か秘密があるのでしょうか。
「紗耶」と「明墨弁護士」は親子ではなかった!
前回の記事の中で「『紗耶』と『明墨弁護士』の間に、親子関係はないと思う」と推測しました。第1話の中であたかも親子であるかのように見せながら、その関係が明示されなかったことからそう推測しましたが、これは、どうやら当たりかもしれません。番組開始1時間06分のあたりで、「紗耶」が「児童養護施設ゆめみらいの家」に「帰宅」するシーンが描かれました。「親子なら同居しているはず」とは必ずしも断言できませんが、親子関係がありながら、子どもが施設に預けられているという状況は不自然です。
ただ、これも「謎」のすべてが解明されたわけではなく、では二人はどういう関係なのか、親子でないならこの親密さは何によるものか、疑問はまだ残っています。もっと言えば、「親子」関係が完全に否定された訳でもありません。
「REIKO MOMOSE」とは誰なのか?
おそらく第2回放送の最大の「謎」です。お墓の下に眠っているので「登場人物」と言えるかどうかは微妙ですが、「明墨弁護士」と深い関係がうかがわれる人物です。碑文に「1978ー2018」とありましたので、享年40歳。「REIKO」は女性の名前でしょうが、「恋人」にしては、失礼ながら年齢が高いような気がしますし、「娘」はあり得ないでしょう。「母親」にしては若すぎます。「姉」あたりが一番ありそうな設定です。家族間で名字が違うことはあり得ない話ではありませんが、やや強引です。その点「姉」であれば、婚姻によって姓が変わることに不自然さはありません。そしてこの人が「紗耶」の母親なのではないでしょうか。そうであれば、「紗耶」が児童福祉施設に預けられていることに説明がつきます。「紗耶」と「明墨弁護士」の間に叔父・姪の関係性があると見ることで、この二人の距離感の近さにも納得がいきます。
現在発表されているキャストの中に、「REIKO MOMOSE」さんはいるのでしょうか。
多くの人が気づいているだろうことは、「MOMO」という色を表す名字です。前回も書いたように、このドラマには色に関係する名前(今のところすべて名字です。)を持つ人がたくさん出てきます。法律事務所側の「明墨=黒」「赤峰」「紫ノ宮」「白木」「青山」、検察側には「緑川」という検察官がいます。また、殺人の容疑者は「緋山」でした。
登場人物と「色」との関係で思い出されるのは、日曜朝の「戦隊ヒーロー」シリーズです。(笑)「黒」「白」「紫」のヒーローなんていないのでは? と思われるかもしれませんが、数は多くありませんが、歴代の戦隊ヒーローシリーズの中には、「黒」「白」「紫」が登場する作品も確かにありました。
あと登場が期待される「色」は、黄色でしょうか。「カレーが好き」かもしれません。
狸の置物(?)の謎
第2回の放送開始から4分ほど。「明墨弁護士」がある建物に足を踏み入れます。その時、入口に置かれた巨大な狸の置物のお腹を撫でていきます。これはどこでしょうか。
画面で文字として読み取れるのは、「新○○○ビル1号館」。ビルの名前は変えてあるかもしれませんが、「狸」の像は非常に特徴的です。ロケ地は東京都とは限りませんが、検索をかけたらすぐにヒットした場所がありました。
このビルは、新橋駅前ビル1号館。狸の像は、その名も「開運狸」と言うそうです。像の台座には銘板がはめ込まれ、ここに狸を置くことになった縁起が次のように書かれているそうです。
「江戸時代の新橋は狐・狸・狼が出没するような所でけもの道が沢山あり人はよりつかなかった。 明治時代になり鉄道建設の為この近辺の開拓に当たったところ、狸の巣があり子狸が三匹も見つかり、作業員が餌を与え、三つの小屋を作ってあげたと云う。その場所が丁度このビルの所でした。子狸がどこかへ行った後残された狸小屋に人が集まって酒を飲んだりしたのでその辺りに飲食街が出来、これを「狸小路」と称する様になった。
引用元:Tokyo Explorer’s Map: 新橋駅前ビル1号館|地下1階から地上2階までは居酒屋天国! (tokyoexplorersmap.blogspot.com)
「狸小路」は新橋駅前正面にあり、虎ノ門の官庁街に行く人や銀座に遊びに行く人の通り路であり、皆様からも愛される東京の道標となった。
古くから親しまれた「狸小路」はこのビルが建設されて無くなったが、懐かしい思い出を残そうとのことから今回この銅像を建立した。
「開運狸」と命名し新橋駅を見守りながら全国の方々の開運を祈念しております。」
東京も、昔から「東京」だった訳ではないのですね。
「明墨弁護士」が狸のお腹を撫でてどのような「開運」を祈ったのか定かではありませんが、何らかの意味のある行為に違いありません。
まとめ
第2話の放送が終わって、次回は4月28日(日)になります。
第3話の予告が、コチラ。
明墨(長谷川博己)が弁護するのは、政治家の息子の暴力事件。担当検事は緑川(木村佳乃)。権力への忖度、司法の膿を“アンチな弁護士”明墨が斬る!
この男の真の目的は一体…?
引用元:あらすじ|TBSテレビ 日曜劇場『アンチヒーロー』
町工場社長殺害事件一審の判決は確定しました。ただ「赤嶺弁護士」は納得していませんし、私たちにとっても、事件はまだ終わっていません。「緋山啓太」は本当に無実なのか、真犯人が他にいるとすれば、それは誰なのか? 検察は、間違いなく控訴に向けて動くでしょう。「姫野道哉検事」は今回の結果の責任を問われることになるでしょうが、「明墨弁護士」へのリベンジに燃えて、上級審での再登場を果たすかもしれません。
一つの謎が解けると、また次の謎が現れます。まだ「物語」は続きます。
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