令和6年5月5日『アンチヒーロー』第4話の視聴を終了。緒形直人さんの役名(フルネーム)が判明!明墨弁護士の行動規範はどこにある?

テレビ番組
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5月5日(日)『アンチヒーロー』第4話が放送されました。今回は事情があってリアルタイム視聴はできませんでしたが、翌夜HDに録画したものを視聴しました。演出のせいなのかどうか、今回は展開がやや性急で雑さがあったような気がしました。前3回まで、深まる一方であった謎は、霧が少しずつ晴れるように、その答えを表しつつあります。

『アンチヒーロー』

番組概要

  • 番組タイトル:『アンチヒーロー
  • ジャンル:連続ドラマ
  • 出演者:長谷川博己(弁護士・明墨正樹役)
        北村匠海(弁護士・赤嶺柊斗役)
        堀田真由(弁護士・紫ノ宮飛鳥役)
        大島優子(パラリーガル・白木凜役)
        林泰文(パラリーガル・青山憲司役)
        野村萬斎(検事正・伊達原泰輔役)
        木村佳乃(検察官・緑川歩佳役)ほか
  • 制作:TBSテレビ
  • 放送局:TBS系列
  • 放送期間:2024年4月14日 –

第1話 ー接点ー 4月14日放送

町工場社長殺害事件。容疑者として逮捕された工員の緋山啓太(岩田剛典)。検察が提出した証拠は緋山の犯行を裏付けるもの。緋山の弁護を依頼された明墨は、鉄壁かと思われた証拠の不備を暴いていく。その手法は赤嶺の目に「正義」とは映らなかった……。

第2話 ー拒絶ー 4月21日放送

町工場社長殺害事件。行方知れずになっていた凶器の発見は、緋山の犯行を裏付ける決定的な証拠となるはずだった。しかし明墨は、この証拠にも疑義を唱える。第1回公判で検察側から示されたDNA検査による証拠が、検察と法医学者の結託によって捏造されたものであることを暴き、第1審で被告人無罪が確定するが……。

第3話 ー過去ー 4月28日放送 

明墨は、東京都品川区で起こった暴行傷害事件について、被告人の弁護を担当することになる。被告人富田正一郎(田島亮)の父親は、衆議院議員富田誠司(山崎銀之丞)、次期法務大臣有力候補であった。担当検事は緑川(木村佳乃)。また、富田正一郎は、弁護士赤嶺がかつて担当した暴行傷害事件の真の加害者であった……。

第4話 ー冤罪ー 5月5日放送

千葉県で連続不同意性交事件が発生、その3件目の被害者の目撃証言から、犯人来栖令二(渡邊圭祐)は逮捕された。当初来栖の弁護を担当することになっていたカリスマ弁護士宇野雅人(和田聰宏)から、明墨はその依頼を脅し取る。12年前、同じ千葉県で起こった殺人事件の犯人として有罪判決を受け、東京拘置所に収監中の志水裕策(緒形直人)を明墨が訪ねていたことから、赤嶺は明墨の行動に明確な狙いがあると確信する。現在不同意性交事件で捜査指揮を執るのは、平成24年当時、捜査一課刑事として志水の事件の捜査に当たった倉田功(藤木直人)。そして倉田は、紫ノ宮の父親だった……。

第5話 5月12日放送予定

遂に明かされる明墨(⻑谷川博己)と伊達原(野村萬斎)の関係。明墨の志水(緒形直人)との真実も明らかに。

そして、父・倉田(藤木直人)を前に紫ノ宮(堀田真由)は選択を迫られる。愛する父か、自身の正義か。

さらに、明墨が緋山(岩田剛典)を無罪にした理由が見え始め、本来つながるはずのない、「点と点」がつながっていく。

引用元:https://www.tbs.co.jp/antihero_tbs/story/

『アンチヒーロー』第4話 「謎」のその後

今回、明墨が東京拘置所に志水(緒形直人)を訪ねているのは、令和6年5月8日。
前回も触れましたが、私たちのごく身近にある時間軸に沿って、いろいろなできごとが発生します。

「拘置所の囚人」の謎

第1話末尾から、緒形直人さんが演じる囚人は何者なのか? 視聴者の大きな関心を呼びました。

第3話末尾で「シミズ」とだけ明らかにされていたの囚人(緒形直人)の姓名は「志水裕策」。彼が勾留されることになった経緯も、それが真実であるかどうかはともかく、第3話で十分に語られました。

「シミズ」という名字から、前回はてっきり「清水」と早合点してしまったのですが、漢字が違いましたね。

第3話末尾では明墨が「やっと会えました」と言っていることから、初対面なのかと思いましたが、今回は「ご無沙汰しています」と言っていましたので、少なくとも初顔合わせではないことがわかりました。明墨が毎月彼に封書を送っていたことが、志水の口から語られましたが、志水はそれを読むことなく、といって捨てることもなく、きちんと揃えて保管していました。

志水は平成24年に千葉県で起こった一家殺人事件の犯人とされ、当初は犯行を否認していたものの、後に供述を翻し、一審で死刑判決を受け、控訴しないまま、東京拘置所に勾留されています。

明墨から毎月送られてくる封書を断り、
静かに死にたいんです
志水は、明墨と視線を合わせようとしません。

席を立ち、面会室を出ようとする志水の背に、明墨は「私があなたを必ず無罪にします」と声をかけます。ふだん、事実殺人の罪を犯しているのかもしれない相手に対して「あなたを無罪にして差し上げます」と言う時の、人を食ったような微笑みはその表情にはありません。

この時の明墨の思いが、どんな手を使ってでも松永の無罪を証明しようとする赤嶺の思いと重なります。明墨は、第2話で赤嶺を厳しく叱責していました。

松永さんが有罪となったのは、君のせいだ

この言葉は、かつての自分自身に向けた叱責だったのかもしれません。
第3話で明らかになったように、明墨はかつて検事でした。犯罪者を裁く立場にあった自分が、志水が無実である可能性に気づきながら、その確実な証拠をつかむことができなかったばかりに、死刑判決を覆すに至らなかった……。赤嶺と同じように、明墨も12年間、志水の無罪を信じ、証拠を探し続けてきたのかもしれません。

一つ気になっているのは、第1話末尾で清水が描いていた少女のことです。事件当時、清水に家族が、妻や子どもがいたという想像は必ずしも不自然さはないでしょう。この少女が志水の娘で、描かれていたのが12年前の顔だったとしたら。12年という時間で、少女はどのような成長を遂げたのでしょうか。

「桃瀬レイコ」の謎……未解明

明墨がお墓に花を手向けた「REIKO MOMOSE」(吹石一恵)について、保護犬の里「わんはっぴー」の元職員であり、5年前に亡くなったことが明らかになりました。「写真」で「レイコ」の隣には幼少時の「紗耶」が写っており、例えば親子であるといったような関係の深さがうかがわれますが、施設長から言及はありません。

5年前に亡くなっていること、同じ時期に明墨が検事を辞し、事務所付きの弁護士となっていること、この二つの順序は明らかになっていませんし、関連があるのかどうかも、今のところ不明です。

ただ、志水の事件が12年前ですから、そちらと関連づけるのは難しそうです。

「紗耶」の謎……未解明

第4話で、ドラマの進行に関わるようなシーンはありませんでした。
施設でゴールデンレトリバーを構っているシーンと、上で触れた写真に幼少期の姿が写っていたことだけです。

まとめ

『アンチヒーロー』第4話は、実は展開がやや性急で雑さがあったような印象を受けました。たとえば紫ノ宮と倉田功の間に関係が、ーーおそらく親子関係がーーあるだろうことは、かなり早い段階で予想できました。また、かつての検事明墨と志水、そして倉田との関係にしても、明らかにするにはまだ早すぎるような気がしたのです。全何話となる予定であるのかわかりませんし、話の辻褄を合わせようとしたわけでもないでしょうが、いろいろな謎に不用意に答えてしまっているのではないかと思いました。

来週は第5話。明墨弁護士と伊達原検事正の直接対決が描かれます。最後の明墨の笑顔は背筋がぞわぞわしました

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