コロナ禍が明け、再燃する日本観光ブーム!アメリカ・NYタイムズ紙の特集記事“2023年に訪れるべき世界の52カ所”で紹介された盛岡市。日本在住アメリカ人作家は「MORIOKA」の魅力をこう語った!

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6月1日(土)20:54 テレビ朝日『タモリステーション』では、コロナ禍がようやく収束に向かう今、大きな盛り上がりを見せている「インバウンド総決算」をテーマに、外国人観光客が急増する岩手県盛岡市を取り上げます。アメリカ・ニューヨーにクタイムズ紙が、昨年、特集記事”2023年に訪れるべき世界の52カ所”で2番目に紹介した盛岡市。そこに何があるのか? 世界の人々の目を、盛岡市の何がそれほどまでに惹きつけるのか?  

日本人にとって(?)の「盛岡」のイメージ

「日本人」とまとめるのは、大きすぎてあまりにも乱暴。いろいろ問題がありそうです。現に盛岡に居住していたり、出身地が盛岡だという人も当然いらっしゃるでしょうからね。

盛岡とはこれまで特段関わりのなかった立場から、個人的なイメージを言うと、

  • 高校時代の修学旅行先……JRはまだ「国鉄」。新幹線は大宮発でした。
  • 宮澤賢治……イーハトーブとか、賢治に関するいろいろなイメージを含みます。
  • 小岩井農場……チーズケーキがおいしいです。
  • わんこそば……修学旅行中にいただきました。アレははっきり「戦い」です。
  • 冷麺……韓国発。なぜか盛岡に。

こんな感じでしょうか。

The New York Times “52 Places to Go in 2023”

NYタイムズ紙(電子版)に、2023(令和5)年1月12日に発表された「2023年に訪れるべき旅行先」52地点のリストは次の通り。記事中では、それぞれの選出理由や魅力なども紹介されています。

ロンドン/英国
盛岡/日本
モニュメントバレー・ナバホ・トライバル公園/米国
キルマーティン・グレン/スコットランド
オークランド/ニュージーランド
パームスプリングス/米国
カンガルー島/豪州
ヴョサ川/アルバニア
アクラ/ガーナ
トロムソ/ノルウェー
レンソイス・マラニャンセス国立公園/ブラジル
ブータン
ケララ州/インド
グリーンビル/米国
ツーソン/米国
マルティニーク/フランス海外県
ナミブ砂漠/アフリカ南部
アラスカ鉄道
福岡/日本
フローレス島/インドネシア
グアダラハラ/メキシコ
タッシリ・ナジェール/アルジェリア
カヘティ/ジョージア
ニーム/フランス
ハザン/ベトナム
サラーラ/オマーン
キューバ
オーデンセ/デンマーク
ウルル=カタ・ジュタ国立公園/豪州
ボケテ/パナマ
タラゴナ/スペイン
チャールストン/米国
コチノス島/ホンジュラス
バーガンディ・ビア・トレイル/フランス
イスタンブール/トルコ
台北/台湾
エル・ポブラド/コロンビア
ローザンヌ/スイス
メタナ/ギリシャ
ルイスビル/米国
マナウス/ブラジル
ヴィリニュス/リトアニア
メーコン/米国
マドリード/スペイン
グランドジャンクション/米国
ラ・グアヒーラ/コロンビア
ベルガモとブレシア/イタリア
アメリカン・プレーリー/米国
イースタン・タウンシップス/カナダ
ニューヘイブン/米国
ザ・ブラックヒルズ/米国
サラエボ/ボスニア・ヘルツェゴビナ

米国出身の作家クレイグ・モド氏が推薦!

NYタイムズ紙に盛岡/日本を推薦したのは、クレイグ・モド氏。米国出身の作家で写真家。20年以上日本で生活しています。モド氏は、推薦することになった経緯や推薦理由について、ニュースレターに次のように書かれています。

盛岡市という街は、衝撃的だった。思いがけなく生き生きとした街で(「東北地方」から想起されるイメージからするとなおさら)、川や山々の自然が、散策にぴったりな街中の景色に美しく溶け込んでいる。おいしいスコーンやコーヒーもある。最高の街じゃないか。

 その年の後半、僕は全国10か所の中規模の街の床屋さんと郵便局を歩いて回るプロジェクトを行ったのだが、盛岡は絶対に行くと決めていた。果たして僕は盛岡を再訪し3泊4日を過ごし、ますますここが気に入った。街が若い人たちの活気で溢れているのに感激した。40歳未満の人たちの店がとても多いのだ。誰と話してもみな親切で、よそから来た人を受入れる雰囲気に溢れている。さらに、ほんの数日の滞在にも関わらず、世代を超えて受け継がれている店を多く目にし、かなり驚いた。親子、祖父母と孫、さらにはひ孫の世代までが、一緒に店を経営している(18代続いているという工房もあった)。親世代から、奪い取らんばかりに店を継ぐ子ども世代もいる。

 そんなわけで、2022年10月に、タイムズの編集者が「行くべき52か所」の推薦依頼をしてきたとき、僕の心は決まっていた。盛岡。それ以外あり得ない。

引用元:https://www.pref.iwate.jp/sangyoukoyou/kankou/1059946/1061603.html

 東京から新幹線ですぐ行ける、人混みなく歩いて回れる宝石的スポット。

 昨年10月まで、日本は主要国の中で最も厳しい渡航制限を継続していた。今、東京、京都、大阪といった人気観光地に旅行者が戻り始めている。

 しかし、岩手県の盛岡市は、たいていは通過され、見過ごされてきた。山々に囲まれた盛岡市は、日本の高速鉄道新幹線で東京から北へ数時間。市街地は街歩きにとても適している。大正時代に建てられた西洋と東洋の建築美が融合した建造物、近代的なホテル、歴史を感じさせる旅館(伝統的な宿泊施設)、蛇行して流れる川などの素材にあふれる。城跡が公園となっているのも魅力のひとつだ。

 また、日本のコーヒーのサードウェーブのひとつである「NAGASAWA COFFEE」をはじめ、素晴らしいコーヒー店もある。「NAGASAWA COFFEE」では、オーナーの長澤一浩氏が自ら輸入・修理したドイツ製のビンテージ焙煎機「プロバット」を使用するほど豆にこだわる。東家は小さなお椀に盛られたわんこそばが食べ放題。「BOOKNERD」では日本の年代物のアートブックを販売。そして40年以上の歴史を持つジャズ喫茶ジョニー。車で西に1時間も行けば、田沢湖や世界有数の温泉が多数ある。                     

クレイグ・モド

引用元:https://www.pref.iwate.jp/sangyoukoyou/kankou/1059946/1061603.html

クレイグ・モド氏が語る「MORIOKA」の魅力!

広報もりおか2023(令和5)年4月1日号 №1598に、特集記事が掲載されています。

記事の中で、盛岡の魅力について、モド氏は改めてこう語っています。

色々な街を通り過ぎるときに、「健全な街」かどうかがすごく気になって敏感になります。
盛岡は歩きやすく、街並みがきれいで、自然との向き合い方が良かった。「健全」はどこから生まれているかというと、個人でお店をがんばっている若い人から。いろいろな人と話せば話すほどそのような(若い人ががんばっている)話が出てきて、とても魅力的に感じました!

引用元:https://www.city.morioka.iwate.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/041/747/230401_0103.pdf

まとめ

クレイグ・モド氏は、同年2月、盛岡市を再訪。市長との懇談後、マスコミのインタビュー攻めに遭ったことをニュースレターに記し、その中で、盛岡に感じた魅力について、改めて語っています。

あなた方の街が美しいからです。
食事がとてもおいしいからです。
市民が心優しく、がんばっているからです。
自然が街に溶け込むさまに、晴れやかな気分になるからです。
何度も何度も繰り返した。
このような街を創り上げてくれたことに、感謝します。
あなた方の街を歩かせてもらえて、私は幸せ者です。
あなたがたの街に、目に入るものに、そして街中から感じるこの街の根幹を成すものに、私は癒やされます。
このような街を創り上げてくれて、そこに私を招いてくれて、ありがとうございます。

引用元:https://www.pref.iwate.jp/sangyoukoyou/kankou/1059946/1061603.html

何も特別な観光施設、アミューズメント施設がなくても。
街の魅力は、そこに暮らす人々の生き生きとした暮らしから生まれるものなのですね。

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