『アンチヒーロー』第9話放送終了。最終話へ向けて各話を振り返る。

テレビ番組
スポンサーリンク

6月9日(日)『アンチヒーロー』第9話が放送されました。最終話を前に、明墨弁護士が警察に逮捕されてしまうという展開。罪状は、第1話で描かれた「町工場社長殺害事件」で逮捕・起訴され、明墨によって第一審では無罪判決を受けた緋山啓太の有罪を証明する証拠を隠匿していたこと。証拠の隠匿については言い逃れのしようもなく、これまで彼自身が戦ってきた相手の不正と何ら変わるところがないように思います。逮捕・拘留はやむを得ないでしょう。伊達原の元に「証拠」を持ち込んだのが弁護士事務所のパラリーガル、白木凜だったことは意外でしたが。今夜、第10話はいよいよ最終話。裁判で、明墨×伊達原の直接対決が描かれます。明墨と検察のこれまでの戦いに登場したすべての人物がつながり、「糸井一家殺人事件」に始まる12年間もの戦いに、ついに終止符が打たれるのでしょうか。

これまでのあらすじ

第1話 ー接点ー 4月14日日放送

町工場社長殺害事件。容疑者として工員の緋山啓太(岩田剛典)が逮捕される。検察がした証拠は緋山の犯行を裏付けるが、緋山の弁護を担当する明墨は、一つ一つ証拠の不備を暴いていく。その手法は赤嶺の目に「正義」とは映らなかった……。

第2話 ー拒絶ー 4月21日日放送

町工場社長殺害事件。凶器の発見は、緋山の犯行を裏付ける決定的な証拠となるはずだった。しかし明墨は、これにも疑義を唱える。第1回公判で検察側から示されたDNA検査による証拠が、検察と法医学者の結託によって捏造されたものであることを暴き、第1審で被告人無罪が確定するが……。

第3話 ー過去ー 4月28日放送 

明墨は、東京都品川区で起こった暴行傷害事件について、被告人の弁護を担当する。被告人富田正一郎(田島亮)の父親は、衆議院議員富田誠司(山崎銀之丞)、次期法務大臣有力候補であった。担当検事は緑川(木村佳乃)。また、富田正一郎は、弁護士赤嶺がかつて担当した暴行傷害事件の真の加害者であった……。

第4話 ー冤罪ー 5月5日放送

千葉県で連続不同意性交事件が発生、3件目の被害者の目撃証言から、来栖令二(渡邊圭祐)が逮捕。当初弁護を担当することになっていた弁護士宇野雅人(和田聰宏)から、明墨はその依頼を脅し取る。12年前、同じ千葉県で起こった殺人事件の犯人として有罪判決を受け、東京拘置所に収監中の志水裕策(緒形直人)を明墨が訪ねていたことから、赤嶺は明墨の行動に明確な狙いがあると確信する。現在不同意性交事件で捜査指揮を執るのは、平成24年当時、捜査一課刑事として志水の事件の捜査に当たった倉田功(藤木直人)。そして倉田は、紫ノ宮の父親だった。

第5話 ー因縁ー 5月12日放送

連続不同意性交事件の捜査に当たった千葉県警、当初弁護を担当し、一人目、二人目の事件について犯行を認める供述を引き出していた宇野弁護士、容疑者来栖逮捕のきっかけとなった唯一の目撃証言を行った三人目の被害者仙道絵里。三者の間につながりがあることを見抜いた明墨は、そのつながりを崩し、目撃証言が実は警察主導の偽証であることを裁判で明らかにしようとする。「会って話したい」と父倉田に呼ばれた紫ノ宮は、この事件、そして12年前の志水の事件に警察の不正がなかったかと問いただすが、父は「あり得ない」と答える。

第6話 ー不正ー 5月19日放送

明墨は週刊大洋元副編集長沢原麻希(珠城りょう)を被告とする個人情報流出事件控訴審の弁護を請け負う。彼女はかつて法務副大臣加崎達也(相島一之)のスキャンダルを追っていた。明墨は、以前は彼女の上司であり、部下となり、事件後は副編集長に返り咲いた上田其一(河内大和)を疑う。明墨は上田のバッグにGPS発信器を忍ばせ、赤嶺に尾行させるが、それらの適切さを欠く調査方法が裁判で問題視され、手に入れた証拠は不採用となる。しかし、明墨のねらいはまさにその証拠が採用されるか否かにあった。証拠が不採用になったことで、裁判長瀬古成美(神野三鈴)への明墨の疑惑が、確信に変わる。

第7話 ー追及ー 5月26日放送

沢原麻希(珠城りょう)を被告とする個人情報流出事件を巡り、明墨は裁判長瀬古成美(神野三鈴)の法務副大臣加崎達也(相島一之)との癒着を確信、「報いを受けさせる」と、弾劾裁判に向けて動き始める。明墨弁護士事務所は、スタッフ総出で加崎達也の政治資金パーティに潜り込む。白木凜(大島優子)はペンダントにカメラを仕込み、パーティに乱入した富田誠司(山崎銀之丞)と瀬古を、ボイスレコーダーを仕掛けた別室に案内するのは、ホテルマンを装った青山憲司(林泰文)だった。瀬古と富田の癒着の証拠を手に入れた明墨は、富田の秘書小杉和昭(渡辺邦斗)に、贈賄についての証言をさせようとする……。

第8話 ー真実ー 6月2日放送

明墨は「糸井一家殺人事件」の犯人として死刑判決を受け、拘留されている志水が無実だと、志水の娘・紗耶に明かし、かつて父親を追い詰め、自供を引き出したのが自分であることを告白する。
千葉県警は志水のアリバイを証明する動画の存在に気づいており、その動画を隠蔽したのは、紫ノ宮の父・倉田功元千葉県警刑事部長、検事として裁判に関わっていた伊達原だった。
かつてネットに流れていた盗撮動画を撮影したのが緋山、緋山に動画の撮影を命じた「エゴシ」・本名後藤秀一の元に元データが残っているはずだとして、後藤を取引の場に引き出すが……。

第9話 ー約束ー 6月9日放送

12年前に起きた「糸井一家殺人事件」。逮捕・起訴され、死刑判決を受けた清水のアリバイを証明し、冤罪を晴らす動画は、伊達原検事正の手によって破壊されてしまう。自らの勝利を確信し、高笑う伊達原。
明墨弁護士事務所の面々は、12年前の事件を洗い直す。桃瀬礼子(吹石一恵)が遺した日記や資料、志水裕策(緒形直人)が記した取り調べの記録から、殺害に使用された毒物に関して、重要な疑惑が明らかになる。関係者への聞き取りが始まろうとするさなか、明墨は、事務所に踏み込んできた警察により「証拠隠滅」容疑で逮捕されてしまう。

第10話(最終話)ー正義ー 6月16日放送予定

明墨(長谷川博己)を証拠隠滅罪に問う裁判が始まる。

担当検事は伊達原(野村萬斎)。法廷で因縁の対決が繰り広げられる。
12年前の事件、志水(緒形直人)の冤罪は証明されるのか…。

正義とは何か?アンチヒーローの結末は?
すべての真相が明かされる!!

引用元:https://www.tbs.co.jp/antihero_tbs/story/

『アンチヒーロー』最終話。すべての「謎」が明らかに?

『アンチヒーロー』第9話。私たち視聴者に対して、これまで多くの「謎」の答えが示されてきました。

第10話の副題は「正義」。裁判所という舞台で、各話に登場した人物たちが顔を揃えるのかもしれません。

「紗耶」の謎

「牧野沙耶」というフルネーム。17歳という年齢。死刑囚志水裕策の娘であること。死刑判決を受けた父と母が離婚、後に母親が交通事故で亡くなり、現在児童養護施設で生活していること。

回を追うごとに、少しずつその輪郭がくっきりしてきています。

桃瀬礼子(吹石一恵)が彼女に近づいたのは、父親の死刑判決に疑念を抱いたから。
瀬古成美判事(神野三鈴)も、自分が下した判決が誤りであったことに対する贖罪の気持ちから。

明墨との関係はどのようにして始まったのでしょうか。

明墨は、検事時代に父親の自白を引き出し、有罪・死刑判決への道筋をつけた存在でした。
判決が冤罪であったことに気づき、調査を進めるうちに配置転換を命じられて、検事から弁護士に転身します。
志水の自白を引き出した時、明墨は、志水の家族がたどった運命を知っていました。「検察の正義」を信じる明墨にとって、それは「仕方がないこと」だったでしょう。でも、検事を辞し、弁護士となった今、明墨は「検察の正義」への信頼を失っています。

明墨が紗耶に近づいた動機は、瀬古と同じく贖罪の気持ちがあったことでしょう。

が、自分が父親の判決に直接関わった存在であったことを告白するまで、どのようにして現在の親密な関係を構築したのでしょうか。

ココアの謎

第9話。拘置所を訪れた紗耶が、父に対して「マメ」と「ミル」の写真を見せ、「ココアにそっくりでしょ?」と言っていました。

父志水は、「ココア」を知っています。

「ココア」は志水家のかつての飼い犬だったのでしょうか?

白木凜の謎

第9話では白木凜の「裏切り」が描かれました。
事務所に保管してあった緋山啓太の作業着を伊達原の元に持ち込み、これが明墨逮捕のきっかけとなったのです。

「かわいそうにねえ」と笑う伊達原に対し、白木は「当然の報いだと思いますけど」と応じ、
「恩もあったんでしょ?」と問われると、「別に。優秀な弁護士さんが来て、用済みみたいだから」と、投げやりな口調で答えます。

明墨弁護士事務所のパラリーガル白木凜(大島優子)。
彼女は明墨の前職が検事であったことを知っており、その活動の多くが「糸井一家殺害事件」の再審を目指すものであることにも気づいていました。

ミルはともかく、明墨も含め、赤嶺(北村匠海)、紫ノ宮(堀田真由)、青山(林泰文)らがどのような経緯で弁護士事務所にやってきたのか、ドラマの中で明らかにされています。唯一経緯がはっきりしないのは、白木だけ。第8話で紫ノ宮に事務所に来た経緯を問われ、白木は「先生は覚えていない」と躱しています。

過去、明墨と白木の間に何があったのでしょうか。

まとめ

その他、最終話への登場が期待され、希望される人は大勢います。緋山啓太(岩田剛典)が本当に殺人犯だったのか、結論はまだでていませんし、検察官緑川歩佳(木村佳乃)がドラマ全体でどのような役割を与えられていたのかもはっきりしません。また、法廷での証言を頑なに拒む瀬古成美、倉田功(藤木尚人)の二人に、最終話でぜひ証言台に立ってほしいと願うのは、きっと私一人ではないはず。

最終話は25分拡大SP! いよいよ今夜、すべての謎が解き明かされます。 

コメント

タイトルとURLをコピーしました